私は経営者であると同時に、一人の薬剤師でもあります。また、祖父も父も薬剤師でした。そのため、薬剤師の役割が時代とともに変わっていくのを目の当たりにしてきました。病院の処方せんをもとに、薬局が調剤し投薬する。今ではポピュラーになったこの流れも、そんなに古いものではありません。この変化の中、薬剤師に本当に必要なものは何なのかをずっと考えてきました。結論は出ませんが、薬剤師として常に必要とされることが大切と考えています。
知識を持っていることは大前提。ですが、患者さまが常に知識を求めているわけではありません。何気ない日常会話を含めたコミュニケーションを通して、まずは関係性を築き上げる。それができあがって初めて、患者さまが「あ、これ聞いてみたいな」と思われた時に気軽に質問することができるのだと思います。医師に対しても普段から関係性を積み上げていくことで、強い連携が生まれます。その結果、よりきめ細かいサービスを患者さまに提供していくことができるのです。
「自分のことをわかっている薬剤師がいるから、あの薬局に行こう」と思ってもらえるように努力していくことで、患者さまから必要とされる薬剤師になるのではないでしょうか。
医療業界の変化や高齢化により、薬剤師に求められる役割はこれからさらに変化していくことでしょう。その時代に必要な薬剤師のあり方を考えながら、常に必要とされる薬剤師をめざして、私たちK&Kは歩んでいきます。
代表取締役社長
むらかみ調剤薬局 薬局長/薬剤師
渡辺 一誠
私たちケイアンドケイは対話を大切にした「まちの相談薬局」です。患者様とお医者様(ドクター)、そして地域とのコミュニケーションを重視している薬局です。対話を大切にし、お互いが理解して納得しあえる関係づくりを目指し「まちの相談薬局」としての役割を果たしています。